看取り

看取りの動画

聖ヨゼフの園の「看取り」をご理解していただくために、職員の実体験を元にした動画をつくりました。 生きること、死ぬということ、そしてご家族との最後のときの過ごし方について、私たちの想いが伝わればと思います。

看取りの歴史

昭和22年4月、当時の八幡市から煉獄援助修道会に委託された老人福祉は、聖ヨゼフの園の前身である〝聖ヨゼフ養老院〟としてスタートしました。戦後まもない時期でしたので、高齢者の方だけでなく、多くの行き倒れ(飢え、病や身寄りがなく生活に困窮)の方も収容され、すぐに看取りは始まりました。
記録では、昭和22年4月18日に最初の看取りが行われています。今ではなかなか許可の下りない納骨堂も、身寄りのない方のために当初から許可をいただくことができました。身寄りのない高齢者の方にとって、「永遠の棲家が準備されている」という安心感は、生活を豊かにし、また心を明るくしたことと思います。「ヨゼフで過ごした時が、一番幸せでした。」と言って永眠された方も多くおられます。
そして、人生の晩年の棲家として聖ヨゼフの園を選んで来られた方にとって、入所された時から「看取り」は始まっていると言えます。聖ヨゼフの園では、利用者様一人一人の尊厳を大切に考え、ご本人やご家族の意思を尊重して「その時の迎え方」を選択していただいています。

「看取り」との
 向き合い方

ご家族にとっては、身内の方がどんなに高齢であっても、「永遠の眠りにつくこと」を受け入れ、「看取り」に向き合う事は多くの悲しさや辛さを伴うことです。一方で、「看取り」としっかり向き合う事は、そこに至る「生」と向き合う事に他なりません。その「生きること」のために、出来ることを先延ばしにせず、可能な範囲でご家族との関わりを大切にしています。
施設入所されたことで、お互いの気持ちに余裕が生まれ、家族関係がよりスムーズにいくようになった方も少なくありません。「看取り」を迎えることにより、お互いがどれほどかけがえのない存在であったかを見直すことに繋がるのです。その時を迎え、それまで抱えていた家族間の確執が一気に解けて和解できた方もおられます。
「看取り」は、その方にとっては人生を豊かにする大切な時であり、ご家族にとっては愛情の強さや絆を深める貴重な時間であるとも言えます。

聖ヨゼフの園の
看取りとは

聖ヨゼフの園では、70年余りに亘って、身寄りのない方、一人で生活をすることが困難な高齢者の方々のために生活を整え、穏やかで心豊かな人生を過ごすことができるよう、寄り添ってきました。希望される方には園でご葬儀や納骨も行い、「その時」を迎えた後も丁寧な関わりを行っています。納骨された方の中には、その方のご兄弟やお子さんとご一緒の方もおられます。
世間では、「その時」を迎えることは「不幸なこと」というイメージが一般的にありますが、聖ヨゼフの園では多くの利用者様が、いずれは誰もが必ず迎えるものとして受け止めたうえで、その時期をどのように迎えるかという事を自然に意識されています。
利用者様の施設でのご葬儀においては、その都度、大勢の方が参列されます。共に生活をされた方のご葬儀に参列されることで、自分も「このようにみんなに見送ってもらいたい」と、多くの方が言われています。
これからも、利用者の皆様が「ここで生活できて幸せだった」と思っていただけるように、私たち職員は日々の何気ない関わりを大切にしていきます。そして、「人に尽くす」伝統の精神を活かし、利用者様、地域の方々また職員の安心と豊かさのために最善を尽くします。